青色申告にしたけど、会計ソフトは入れませんでした
開業届を出した少しあとに、青色申告承認申請も出しました。 これで2026年分から青色申告になります。
そうなると次は記帳です。 青色申告といえば複式簿記、複式簿記といえば会計ソフト、という流れが待っているはずでした。 結論から書くと、入れないことにしました。
なお以下、税金まわりの話はAIに教わった内容が大半です。 自分で税務署に確認したわけではないので、そのつもりで読んでもらえればと思います。
まず相場を見た
主要なところを並べてもらいました。
| 費用目安 | 無料プラン | |
|---|---|---|
| freee会計 | 個人 月約1,000円〜(年払) | なし(30日試用) |
| MFクラウド確定申告 | 月約800〜1,300円〜 | あり(件数等の制限つき) |
| やよいの青色申告オンライン | セルフ初年度無料/翌年〜約11,000円/年 | 初年度無料 |
| 自力(Excel等+e-Tax) | 無料 | - |
年1万円前後。 金額としては大きくありませんが、うちの年間ランニングコストは7〜8万円ほどなので、その1割強にあたります。 収入0円の状態で1割を足すかどうか、という話になりました。
控除の仕組みを聞いて気が変わった
青色申告のうまみは65万円の特別控除です。 そのために複式簿記が要る。だからソフトが要る。そう思っていました。
ただ、ここで教わったことがあります。
青色申告特別控除は、黒字を超えて引くことはできない。
赤字なら控除は0円。利益が5万円なら5万円まで。 65万円という数字は上限であって、そのぶん税金が浮くという意味ではないそうです。
うちは当面「赤字〜プラマイゼロ」で見ています。 つまり、65万円の枠を使い切る場面が当面ない。 複式簿記でしか取れない控除を、そもそも取れない状態でした。
欲しかったものは、簡易簿記でも取れた
では青色申告にする意味がないのかというと、そうでもありません。 自分が実際に欲しかったのは、控除より次の3つでした。
- 損益通算: 事業の赤字を給与と相殺する
- 純損失の3年繰越: 今年の赤字を、来年以降の黒字と相殺する
- 事業所得として認めてもらうこと
これを1つずつ確認してもらったところ、
- 損益通算は、青色でも白色でも、事業所得なら可能
- 3年繰越は青色の特典だが、簡易簿記(10万円控除)でも使えるとのこと
- 事業所得の認定は、帳簿の記帳と保存があればよく、簡易な帳簿で足りるらしい
複式簿記が必要になるのは65万円控除のところだけで、 今の自分が欲しい実利は、全部その手前で取れることになります。
有料ソフトを入れる理由が、この時点でなくなりました。
Excelで作った
というわけで、記帳は自力・簡易簿記です。 経費帳と収入帳、それに科目別の集計シートを付けたExcelを自分で作りました。
やることは、日付・金額・科目・摘要を1行ずつ足していくだけ。 あとは領収書や利用明細のPDFを年ごとのフォルダに放り込んでおく。
取引の件数が年に数十件という規模なので、これで足ります。 銀行やカードとの自動連携は魅力的ですが、連携させるほどの件数がありません。
つまずいたのは、簿記ではなく分類のほう
手を動かして分かったのは、面倒なのは記帳の作業そのものではなく、 「これはいくら経費なのか」を決めるところでした。
開業日より前に買ったもの うちは開業日が6月15日ですが、Gemini課金は4月、PCは6月11日の購入です。 開業前の支出は経費にできないのかと思いきや、「開業費」という扱いにできると教わりました。 開業のために使ったものは、開業前に払っていても計上できるとのこと。
趣味と兼用のもの AIの課金は仕事にも趣味にも使っているので、全額は経費にできません。 使用実態から自分で割合を決めて、その分だけを計上します。
- Gemini: 90%(ほぼ開発の実装に使っている)
- Claude: 70%(設計や記事のほか、日常の相談にも使っている)
- ノートPC: 70%
この数字は自分の使い方から出したもので、根拠を帳簿の摘要欄に書き残してあります。 説明できる状態にしておけばよい、と教わったので、そこは正直に按分しました。
前回の費用公開では「財布から出ていった額」をそのまま並べましたが、 確定申告に載るのはこの按分後の金額になります。
乗り換える条件を先に決めておいた
今は入れない、というだけで、ずっと入れないわけではありません。 切り替える条件を先に決めておきました。 黒字が年65万円に近づいたときです。
そこまで来れば65万円控除が実際に効き始めるので、 複式簿記に移る意味が出てきますし、そのころには年1万円を払う体力もあるはずです。
逆に言うと、それまでは無料で回します。
まとめ
「青色申告なら会計ソフト」と反射的に思っていたのですが、 控除の仕組みを一段ほどいてみたら、今の自分には効かない話でした。
便利なものを入れるかどうかは、その便利さが今の自分に効くかどうかで決まります。 利益が出ていない段階でランニングコストの1割を足すのは、単に固定費が増えるだけでした。
とはいうものの、これは「稼げていないから節約している」という話でもあります。 乗り換える日が来るなら、それはそれで良い知らせなので、早めに来てほしいところです。