アプリを公開したいだけなのに、開業届を出すことになった話
今回は、個人開発のようで開業の話です。
Androidアプリを作ってGoogle Playで公開しようとしたら、個人事業主として開業することになりました。 このブログの最初の記事として、その経緯と、最初の関門だったバーチャルオフィス選びについて書きます。 (開業まわりの記録はシリーズで4回くらいになる予定)
事の発端
Google Playでアプリを公開するには開発者アカウントが必要です。 何も考えずに「個人」で登録しました。
これが先走りでした。
個人アカウントには、公開前に知っておくべき仕様が2つあります。
- デベロッパー情報として、登録した住所と電話番号がストアに公開される(世界に向けて)
- 新規の個人アカウントは、公開前に「テスター20人を集めて14日間テストする」要件がある
自宅住所の世界公開は無理です。 テスター20人も、そんな人脈はないので無理です。
調べたところ、「組織(=個人事業主でも可)」のアカウントに変更すれば、どちらも回避できるらしいことが分かりました。 組織アカウントなら公開されるのは事業所の住所で、テスター要件もないとのこと。 ネット上には「一度個人で作ると組織に変更できない」という古い情報もありますが、今は手順を踏めば変更できるそうです。 (※この記事を書いている時点で、私自身はまだ組織移行の途中です。なので「こうなるらしい」という伝聞込みで読んでください。移行が完了したら結果を報告します。)
※正確には「調べた」というより、Geminiに相談して教えてもらいました。 開業まわりはほぼGeminiにおんぶにだっこで進めたので、このシリーズに書く手続き情報も大半はGemini経由です。その前提で読んでください。
というわけで、アプリを公開するために開業します。
開業までのロードマップ
組織アカウントへの移行に必要なものを並べると、こうなります。
- 公開しても困らない住所と電話番号(バーチャルオフィス+格安SIM)
- 開業届の提出
- DUNSナンバー(国際的な事業者の識別コード)の取得
- 独自ドメインの公式サイト
- Play Consoleでのアカウント種別変更
アプリを1本公開したいだけなのに、思ったより大事になってきました。 今回はこのうち1つめ、住所の話です。
バーチャルオフィス選び
最初の仕事は「公開されても困らない住所」の確保です。 月数百円から住所を貸してくれるバーチャルオフィスを使います。
ただし、どのプランでも良いわけではなく、条件が2つあります。
- 開業届の事業所住所として使えること(最安の「ネットショップの特商法表記用」プランだと不可の場合がある)
- 郵便物を受け取って、自宅へ転送してもらえること
検討した候補はこのあたりです(※2026年6月時点の情報です)。
- レゾナンス: 月990円〜で月1回転送込み
- GMOオフィスサポート: 月660円〜(転送なし)/月1回転送プランは月1,650円
- DMMバーチャルオフィス: 開業届に使えるビジネスプランは月1,650円
- 京都朱雀スタジオ: 月500円(転送はその都度実費)
「転送なし」は罠
月660円の転送なしプランに心が動きましたが、これは罠でした。
転送なし=届いた郵便物は原則破棄か返送、です。 これの何が問題かというと、
- 税務署は納付書や確認書類を普通に郵送してくるらしく、返送されると「事業実態がない」と疑われかねない
- Googleも住所確認のためにPINコード入りのハガキを送ってくることがあるそうで、これが返送されると虚偽住所とみなされてアカウント停止になり得る
「すぐ読めること」より「ちゃんと受け取ってもらえること(返送されないこと)」に意味がある、という話でした。
なお、Googleの住所確認には期限の60日前通知+90日延長で最大150日ほどの猶予があるとのことで、月1回の転送ペースでも間に合う計算だそうです。 最初は「月1回しか転送されないうちに期限切れになるのでは」と心配しましたが、そこは気にしなくてよさそうでした。(といっても、まだ実際にGoogleの住所確認が来たわけではないので、来たら顛末を書きます。)
GMOオフィスサポートに決定
結局、GMOオフィスサポートの月1回転送ありプランにしました。
決め手は、
- 念のため郵便の月1回転送は付けたかった
- ちょうどキャンペーン割引をやっていた
土曜に申し込んで、週明けには審査通過で住所が確定。 住所は渋谷道玄坂です。 自宅より圧倒的に都会に「本拠地」ができました。中身は一人ですが。
ここまでの出費
- バーチャルオフィス: 年9,900円(キャンペーン価格。来年は通常価格に戻る見込み)
このブログは収支も記録していく方針なので、かかったお金はその都度書いていきます。 現時点の収入は0円。先は長いです。
次回は、屋号と電話番号とメールアドレスを(ほぼ)0円で揃えた話を書く予定です。