圧縮済みの画像をもう一度圧縮すると、何が起きるのか
画像リサイズ・圧縮コラム
送られてきた画像をもう少し軽くしたい。
すでにJPEGになっているものを、もう一度圧縮にかける。
このとき、元の画像を圧縮するのとは違うことが起きています。
削られた後から、さらに削る
JPEGは情報を捨てて小さくする方式です。捨てた情報は戻りません。
一度圧縮された画像を開くと、捨てられた後の状態が復元されます。
これをもう一度圧縮すると、すでに劣化した状態を「元の画像」として、そこからまた削ることになります。
1回目で目立たなかった劣化が、2回目で見えるようになります。
文字の周りのにじみが濃くなる、平らな面にまだら模様が出る、といった形です。
縮み方も悪くなる
やっかいなのは、劣化した割にはあまり小さくならないことです。
圧縮は、規則性のある部分をまとめることで小さくします。
1回目の圧縮で細かいノイズが加わっているため、2回目はそのノイズごと記録することになり、まとめられる部分が減ります。
見た目は悪くなり、サイズはさほど減らない。再圧縮ではこの組み合わせが起きます。
避けるには
可能であれば、元の画像から作り直します。
撮影したままのデータ、書き出す前の作業ファイル。手元にあるなら、そこから目的のサイズへ一度で変換するほうが、同じサイズでも見た目が良くなります。
手元に無い場合は、寸法を小さくするほうを優先します。
画素数を減らすと、それだけでファイルサイズは下がります。品質の設定を下げるより、劣化が目立ちにくい方法です。
何回までなら大丈夫か
回数で線を引くことはできません。
1回目の圧縮をどのくらい強くかけたかで、2回目に出る影響が変わるためです。
強く圧縮された画像は、1回追加しただけで目に見えて崩れます。
ほとんど削られていない画像なら、もう1回通しても分からないこともあります。
受け取った画像がどちらなのかは、拡大して文字の輪郭を見ると見当が付きます。
輪郭の周りに細かいムラが出ていれば、すでに強く圧縮されています。そこからさらに削るのは避けたほうがよい状態です。
PNGは繰り返しても劣化しない
情報を捨てない方式なら、何度処理しても画質は変わりません。PNGがこれにあたります。
ただし、色数を減らす処理を挟んだ場合は別です。
そこで捨てた色は戻らないので、繰り返せば同じことが起きます。
「PNGだから安全」ではなく、「情報を捨てる処理を何回通したか」で考えるほうが正確です。
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